八戸・種差天然芝生地で「三陸国際芸術祭」 韓国農楽や地元郷土芸能が競演

八戸・種差天然芝生地で「三陸国際芸術祭」が開かれた

八戸・種差天然芝生地で「三陸国際芸術祭」が開かれた

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 八戸市の種差天然芝生地(八戸市鮫町)で8月11日、「三陸国際芸術祭in八戸 東北とアジアの芸能が種差海岸に集う」が開かれた。

舞を披露する地元の「内丸えんぶり組」

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 東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸地域で、文化芸術による復興や新たな文化芸術の創出を目的に行われている同イベント。今回は韓国農楽の「トブロン農楽団」(韓国)、郷土芸能の「永浜鹿踊り」(大船渡市)、内丸えんぶり組(八戸市)、法霊(ほうりょう)神楽(八戸市)が出演した。

 トブロン農楽団のにぎやかな太鼓のリズムや掛け声による躍動感のある音色で開幕。来場者も踊りに参加し、列を成して芝生地を動き回る場面もあった。永浜鹿踊は、8人の舞手が鹿の頭を模した独特の装束を身にまとい、勇壮な舞を披露した。

 地元八戸から参加した内丸えんぶり組は、烏帽子(えぼし)をかぶった太夫(たゆう)の舞と、地元ではおなじみの「松の舞」や「大黒舞」など子どもたちによる祝福芸が披露され、恵比寿様がタイを釣る「恵比寿舞」では2人の小学生が汗を流しながら舞を披露。見事にタイを釣り上げると観客からは大きな笑いと拍手がわき起こった。法霊神楽保存会の公演では冒頭、東日本大震災で亡くなった人々に向けて「墓獅子」を披露する場面もあった。

 内丸えんぶり組親方の天摩譲(てんまゆずる)さんは「種差の気持ち良い芝生地でイベントに参加させていただき光栄。子どもたちも元気に舞い、本当に良かった」と笑顔で話す。快晴に恵まれた会場では公演後、出演者やスタッフが芝生地で乾杯し交流を図る姿も見られた。

 同プロジェクトは9月に大船渡市で「メインプログラムin大船渡」、10月には東京で「三陸国際芸術祭in六本木アートナイト」などの活動を行う。

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