八戸で青年歌人「佐々木章村」モデルに市民演劇 演者15人中10人が平成生まれ

「あかつきぼし」の練習風景

「あかつきぼし」の練習風景

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 八戸市公民館ホール(八戸市内丸1)で5月26日・27日、戦時中の青年歌人佐々木章村にスポットを当てた市民による演劇公演「あかつきぼし」が開かれる。

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 同公演は八戸市公民館の主催事業として4回目。脚本は戦時下の1944(昭和19)年、肺病のため20歳という若さで亡くなった青年歌人佐々木章村(本名=範雄)が主人公。章村は学生の仲間と青年短歌会「暁星会」を結成、1500首余りの歌を作り続けた。時代は太平洋戦争に向かっていき青年たちも時代に引き裂かれていく。戦時下の八戸の青年たちの思いを青春群像として描く。

 演出は東京から三浦哲郎さんを招き、脚本は同公民館館長の柾谷伸夫さんが担当する。出演者15人中、10人が平成生まれという若さあふれる演技にも注目が集まる。

 柾谷さんは「暁星短歌会のメンバーでもあり、多くの資料とともに今回の作品を導いてくれた故山根勢五さん(2015年9月逝去)に本作品をささげたい。八戸市市政88周年という節目の年に、歴史の一コマに身を置いていただければ」と来場を呼び掛ける。

 最年少演者で八戸学院大学1年の畑中大河さんは「地元である鮫町もシーンの中に登場し、物語の舞台が八戸であることを実感する。幾度か舞台を経験してきたが、やりがいもあり演者でありながら涙が出そうになるのは今回が初めて。章村や仲間たちの若き力を感じてもらえれば」と話す。

 公演中には佐々木章村の短歌もスライドで上映する。会場では佐々木章村の歌集(500円)も販売。

 開演は、26日=19時、27日=14時。入場料は、大人2,000円(当日2,500円)、学生500円(当日800円)。チケットは八戸市公会堂、八戸市民劇場(番町)、八戸ポータルミュージアム「はっち」(三日町)、八戸市南郷文化ホール(南郷)、中合三春屋(十三日町)で取り扱う。

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