八戸で「ビブリオバトル」決勝戦 大学生・宮澤さんの「植物図鑑」がチャンプ本に

決勝戦の様子

決勝戦の様子

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 八戸のデーリー東北新聞社「メディアホール」(八戸市城下)で11月4日、知的書評合戦「第4回 ビブリオバトル in ハチノヘ 2017」の決勝戦が行われた。

優勝した宮澤さん(右)

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 ビブリオバトルはお気に入りの本を持ち寄って1人5分の持ち時間で紹介し合い、最も読みたくなった本を選ぶ書評コミュニケーションゲーム。デーリー東北新聞社が、八戸市が掲げる「本のまち八戸」に賛同し、活字媒体である新聞社として活字文化の振興を図るために2014年から開催。八戸学院大学(美保野)も「若者の活字離れの一助になれば」と共同開催している。

 決勝戦では、9月16日に行われた予選会を勝ち抜いた高校生、大学生、一般A・Bの各部門の優勝者が世代を超えて対決。決勝戦には、高校生の部に野崎未来(みらい)さん「『虹の橋』で逢おうね 愛する動物たちとの再会の時に」(イーグルパブリシング編集部)、大学生の部に宮澤日向子さん「植物図鑑」(有川浩)、一般Aに千田哲史(ちだてつし)さん「注文の多い料理店(序)」(宮澤賢治)、一般Bに岩崎真梨子さん「仕事は5年でやめなさい」(松田公太)の4人が出場。

 バトルの結果、八戸学院大短期大学部1年の宮澤さんが紹介した「植物図鑑」がチャンプ本に選ばれた。準チャンプ本は一般Aの千田さんの「注文の多い料理店(序)」。

 決勝戦の前には特別ゲストのノンフィクション作家佐々涼子さんの講演もあった。会場には「本好き」の観客約100人が詰め掛け、熱心にバトルに耳を傾けていた。

 宮澤さんは「まさか優勝するとは思っていなかった。信じられない。また新聞に大きく載っちゃう。でも、みんなに『おめでとう』って言ってもらえるのが楽しみ」、千田さんは「地元の青森市でもビブリオバトルをやりたいと思い、敵情視察のような気持ちで参加したら、こんな結果になって驚き。青い森鉄道で八戸に向かう電車の車中でも練習した」と、それぞれ話す。

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