八戸の東中学校で知的書評合戦「ビブリオバトル」 全校生徒前に本の魅力伝える

チャンプ本を紹介した荒谷さんの発表風景

チャンプ本を紹介した荒谷さんの発表風景

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 八戸市立東中学校(八戸市湊高台2)で2月21日、知的書評合戦「第1回ビブリオバトル」が開かれた。

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 同イベントは「生徒たちが生涯にわたって本に親しむ素地を作ることや、本好きな生徒を増やすための読書活動を推進すること」を目的に同校では初めて実施した。

 同校では、冬休み中に全校生徒が一冊以上の本を読み、自分が紹介したい本の紹介原稿を作成した。冬休み明けには学級ごとに帰りの学活で「学級ビブリオ」を行い、4~5人のグループで1人ずつ本を紹介し、「どの本が読みたくなったか」を基準に、班の代表を決定。次に班の代表者が学級全体に本を紹介し学級の代表を決定した。

 1月下旬からは、学年朝会で学級代表者による「学年ビブリオバトル」を行い学年の代表者を決定した。21日の全校朝会で各学年代表者3人が全校生徒や教職員を前に発表を行った。3分の制限時間内で本の内容や魅力を紹介。全員の発表が終わった後に、拍手の大きさでチャンプ本を決定した。

 初代チャンプ本には3年生代表の荒谷駿輔さんが紹介した「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(住野よる、双葉社)が選ばれた。同書は重い膵臓の病を罹うヒロインと、病気を唯一知ることになるクラスメートの主人公の「僕」の、2つの時間軸が交差する物語。紹介した荒谷さんは「物語の終盤に訪れる場面の切なさをぜひ読んでほしい」とアピールした。

 荒谷さんは「まさか自分の本がチャンプ本に選ばれるとは思わなかったのでうれしい。発表ではこれまでより声が出ていたので良かったと思う。本屋の店頭でこの本を見つけてタイトルにインパクトを受けて読んでみたいと思った。発表では皆に聴きやすく、内容が分かりやすく伝わるように、原稿にはないことも言って工夫した」と話す。

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