八戸で「えんぶり」の木目込み人形展示 舞う太夫や子どもたち30体制作

「八戸えんぶり」の真多呂人形

「八戸えんぶり」の真多呂人形

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 八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)3階・和のスタジオで5月26日~28日、木目込み人形の「上賀茂流真多呂人形(かみがもりゅう またろにんぎょう)藤乃会(とうのかい)作品展」が開かれた。

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 真多呂人形は日本を代表する伝統工芸の一つ。同作品展では、真多呂人形学院「雅会」主任参事の藤野真葵艶(まきえん)さんと藤野さんの教室に通うメンバーが制作したひな人形、五月人形、浮世人形、つるし雛などを展示した。

 今回の作品展では、地元の郷土芸能「えんぶり」の人形も展示、真多呂人形の技法を使って約30体を完成させ、地元八戸で初めてのお披露目となった。今後の展示の予定はなく貴重なお披露目となった。

 えんぶり人形は藤野さんが講師を務める市内のカルチャー講座「はちえきキャンバス」(八日町)の講座受講生や千葉県内の生徒ら15人とともに3年かけて制作。人形によって衣装を替え、烏帽子(えぼし)は房のついた「どうさいえんぶり」とボタンの花が付いた「ながえんぶり」を作り分けた。完成した人形は、「恵比寿(えびす)舞」「えんこえんこ」などの演目を舞う子どもたちやダイナミックな太夫などの情景を忠実に再現している。

 藤野さんは「えんぶり人形は自分自身の集大成として制作したと思っている。生徒さんたちのおかげで素晴らしい人形ができたことに感謝。展示する機会を設けることもできたので、とても満足することができた」と振り返る。

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