八戸市のポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)内のカネイリミュージアムショップで5月23日、「大山顕が撮った八戸の工場ミニパネル展」が始まった。
大山顕さんの工場写真集の新刊「工場」(メディアファクトリー)に八戸の写真が掲載されたことを記念して開く同展。大山さんは、「工場萌え」という言葉が広がるきっかけともなった写真集「工場萌え」(東京書籍)の著者の一人。同展では写真集未掲載の作品を含む約10点を展示する。
新刊の「工場」では、全国9都市の工場写真を掲載し、川崎・鹿島・千葉・四日市・北九州といった重化学工業地帯で有名な都市に交じり八戸の工場写真も掲載されている。東北・北海道からは八戸のみが掲載された。
昨年秋に初めて八戸を訪れた大山さんが、その工場景観にほれ込んだことが写真集掲載のきっかけとなった。八戸の工場景観の魅力について、大山さんは「何でもない住宅街の中から、しれっとかっこいい工場が見えること」と表現する。「八戸の工場景観は宝の山。今、工場鑑賞で一番熱い都市」とも。
SNSで「八戸工場撮影ファンクラブ」などが立ち上がり50人以上のメンバーが参加するなど、地元でも盛り上がりを見せている。同展でも、大山さんの写真ととともに地元ブロガーが撮影した工場写真約10点も展示している。
同ショップを運営する金入の金入健雄副社長は「市外の方には工場景観で八戸に興味を持ち足を運んでもらえるきっかになればうれしい。市内の方にはふるさとの風景をあらためて見直す機会になれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~19時(最終日は18時まで)。鑑賞無料。今月30日まで。