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八戸で復興を見つめた「石割桜」が開花-市中心部より1週間ほど遅く

八戸市水産科学館マリエント東側駐車場斜面の「石割桜」

八戸市水産科学館マリエント東側駐車場斜面の「石割桜」

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 八戸市水産科学館「マリエント」(八戸市鮫町、TEL 0178-33-7800)東側駐車場斜面の岩を割り根を張るヤマザクラが5月1日、開花した。

斜面上部から見る「石割桜」

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 同館は太平洋に面し、東日本大震災では近隣の蕪島地域で4.6メートルの津波を記録するなど大きな被害を受けた地域に位置する。海風が直接吹き付ける地形から、桜の開花時期や満開の時期は例年市内中心部より1週間程度遅い。

 斜面の「石割桜」は、数年前に低木の伐採などの環境整備を行った際に偶然に発見された。高さは約10メートルで、樹齢は不明。東日本大震災後から2カ月が過ぎた2011年5月に開花したときには、大きな岩を割り力強く咲く桜の姿に復興への強い思いを感じた地域住民もいた。

 同館スタッフの下舘章さんは「この5月には周辺地域が三陸復興国立公園に指定される。この地域には石割桜のような自然のたくましさ・美しさを教えてくれるものがまだまだある。直接足を運んでその魅力を感じてほしい」と話す。

 同館の開館時間は9時~17時(6月~8月は18時まで)。入館料は一般300円ほか。

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