八戸の秋を彩る風物詩「はちのへ菊まつり」が11月1日、八戸市庁前市民広場(八戸市内丸1)で始まった。
1972年(昭和47年)、菊が「八戸市民の花」に定められたことをきっかけに始まり、今回で53回目を迎える。
会場には市内の愛好家が育てた奥州菊、盆栽、懸崖(けんがい)菊など346点を展示。鍛冶町菊友会が手がける恒例の菊人形のタイトルは「望月の夜に和歌を詠む藤原道長とそれを見守る紫式部」。紫式部と藤原道長が和歌を詠んで交流する場面を描いた。菊人形には、八戸三社大祭に参加する山車組、鍛冶町附祭(つけまつり)若者連が祭りの山車に使った人形の顔を使い、赤や黄色、ピンクなど、色とりどりの菊の花を使った衣装を着せた。
会場にはキッチンカーも出店し、ハンバーガー、ホットドッグ、クレープ、アイスクリームなどを提供する。
八戸市庁本館(同)市民ホールでは併催行事として、「緑と花」花壇・作文・図画コンクールの入賞作品を展示する。
八戸菊花会の小比類巻武年さんは「5月から11月まで情熱を傾けて菊を作ってきた。奥州菊は八戸独自の菊。ほかの菊まつりでは見ることができない」と話す。
開催時間は9時30分~17時(最終日は16時まで)。入場無料。11月4日まで。