イチョウの紅葉の見頃に合わせて史跡根城の広場(八戸市根城)を無料開放する「イチョウWeek」が11月8日、始まった。
色づいたイチョウとモミジのコラボレーションを見ることができる(11月11日現在)
同史跡のイチョウの紅葉を多くの人に観賞してもらおうと2020年から開き、5回目を迎える。今年は11月上旬から色づき始め、11日、国道104号沿いの無料エリアのイチョウが見頃を迎えた。
同史跡の名物の一つとされる有料エリア「本丸」の大イチョウは高さ約24メートル、周囲約9メートルの巨木。同史跡施設長の寺地圭次さんによると、根城南部氏が居城していた時代から植わると伝わり、無料開放期間には多くの市民や歴史ファンでにぎわうという。今年は例年に比べ色づきが遅く、数日ほどで見頃を迎える見込み。「外気温が低くなると色づく。色づきの遅れは暖かいことも影響しているのでは」と寺地さん。
イチョウのほかにモミジも鮮やかに染まり、黄色や赤の葉のコラボレーションが散策に訪れる市民の目を楽しませている。
寺地さんによると、本丸と国道104号沿いのイチョウの色がわずかに違うことも見どころだという。
寺地さんは「市内では黄色く染まっているイチョウも、まだ緑色のイチョウもある。その分、市内ではイチョウの紅葉を長く楽しめるのでは。本丸と国道の色の違いも不思議に感じる。イチョウWeekの期間が終わっても見頃が続くので、見に来てほしい」と話す。
開場時間は9時~17時。紅葉の見頃は今月下旬まで続く見込み。無料開放は17日まで。