
ニューオリンズピアノ奏者・歌手の泉沢果那さんと八戸で活動する大編成ビッグバンド「ワイルドウインド・ビッグバンド」の合同ライブが3月2日、パワーステーションA7(八戸市六日町)で開かれる。
泉沢さんは名古屋市出身。現在は関東を中心に音楽活動に取り組む。音楽家として活動した祖父や父の影響でピアノに出合い、高校卒業後にはジャズの発祥の地とされる米ルイジアナ州ニューオリンズに渡り、ニューオリンズピアノ奏者・歌手の故エディー・ボーさんの下でニューオリンズピアノを学んだ。
2018(平成30)年7月、八戸の音楽フェス「南郷サマージャズフェスティバル」に「泉沢果那ニューオリンズピアノカルテット」のリーダーとして初出演。軽快なリズムと歌、ステージを駆け回るパフォーマンスで、詰めかけた聴衆を沸かせたが、2022年12月、持病の悪化を背景に音楽活動から引退していた。
昨年、同フェス実行委員会から出演オファーを受け、体調の回復に取り組み、2度目の出演となった昨年の同フェスのステージで「完全復帰」を宣言した。「南郷での復帰が決まり、不安もあったが心と体調を整えて当日を迎えた。久しぶりの南郷のステージでは引退前を思い出し、再びこの場所に連れてきてもらった感謝と未来を思い描きながら演奏した」と振り返る。
今回のライブは、昨年の同フェスの前夜祭で同バンドと共演したことをきっかけに企画。ラテンジャズを中心とした同バンドのレパートリー曲や、ジャズ、ニューオリンズピアノ共通の定番曲を、大編成のビッグバンド、小編成のコンボバンドなどさまざまな編成で披露するという。
「南郷の前夜祭の楽屋でワイルドウインドの皆さんのサウンドが聞こえ、我慢しきれず舞台袖に出て踊っていた。今回はワイルドウインドの皆さんとの迫力ある熱いライブになると思う。楽しみにしてもらえれば」と泉沢さん。同バンドでバンドリーダーを務める窪田佳恭さんは「昨年、久しぶりに南郷で泉沢さんのバンドの生演奏を聞き、ニューオリンズの世界に一気に引き込まれ、リズム感を体全体で楽しんだ。今回のライブでは、泉沢さんのピアノに私たちのメンバーが加わる。アドリブによるスリリングなステージを楽しんでほしい」と呼びかける。
18時30分開演。入場料は3,500円。