
東日本大震災復興支援チャリティーライブ「3.11を忘れちゃ鳴らねえLive」が3月9日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれた。
2011(平成23)年4月、震災後の八戸でいち早く開かれた同ライブ。八戸市内の音楽好きが集まるライブハウスや飲食店の店主を中心に組織した実行委員会が当時、市内のミュージシャンの協力を得て企画した。以来、コロナ禍で中止となった2020年以外は毎年の開催を続け、今年で13回目を迎えた。
今年は、キムッチー、TAKU FUKUDA BAND、竹林文和、スー&カネ、あいら&たいが、とんでん兵マスター、スナッフ、レイニーディ、ゆらゆら、ニコニコ、チェリー鴨沢、セシルギリコ&瀬知ヨーコ、吉田フラット瑞也など、過去最多の13のグループ・個人が出演した。
会場のはっちひろばには11時50分の開会式前から大勢の市民が詰めかけ、会場内の飲料販売コーナーや、館内のテナントで購入したドリンクやフードを楽しみながら、手拍子を打ったり歓声を上げたりして、演奏に聞き入っていた。
同館近くの八戸まちなか広場マチニワ(同)の前にはコーヒーショップ「香彩珈琲みな実」(番町)がキッチンカ―を出店。この日の売り上げの一部を同ライブに寄付した。
来場者からの寄付金16万6,200円は、八戸市の熊谷雄一市長に直接渡す。
19時を過ぎ、フィナーレでは、残った出演者と観客もステージに上がり、全員で「上を向いて歩こう」のセッションを繰り広げ、復興に向けての思いを新たにした。
「たくさんの皆さんに集まってもらえてうれしい。過去最高の金額が集まった。本当にありがたい」と演奏のトリを務めた実行委員の一人・吉田瑞也さん。実行委員代表で居酒屋「とんでん兵」(八日町)の福田稔さんは「今年も無事に終えることができた。皆さんから頂いた善意の証しは、後日、全額を市に届ける」と話す。「市長待っていてください」とも。