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ムジコクリエイトが視野診断機導入 八戸モータースクールで体験会

導入した視野診断機

導入した視野診断機

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 視野に異常がないかを調べる視野診断機の体験会が3月19日、八戸モータースクール(八戸市)で開かれた。

診断の様子

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 県内4カ所で自動車教習所を運営するムジコ・クリエイト(弘前市)が、県内の自動車教習所で初めて導入した視野診断機を知ってもらおうと実施。同社によると、信号機のない横断歩道の前で自動車の一時停止を呼びかける「チャレンジ2025」に取り組む中で高齢ドライバーの一時停止率が低いことが分かり、加齢によって視野が狭くなることが原因の一つと考え、導入に踏み切ったという。

 体験会には、青森県トラック協会の関係者をはじめ、仕事で車を運転することが多い市民が参加。診断機は、半球状の機器の中をのぞき込み、中央に点灯する緑色のライトを見ながら、ランダムに点灯する赤いライトを認識できた時にボタンを押すことで、視野の広さを確認できる仕組み。市内から参加した男性は「興味本位で診断を受けてみたが、予想よりはるかに見えていないことに驚いた。早めに専門医へ相談に行くことにする。現状に気付けて良かった」と話していた。

 同社によると、安全運転に影響を及ぼす視野の異常の原因には、緑内障や、まぶたの筋肉が衰える眼瞼(がんけん)下垂が挙げられ、自覚症状が少ないため発見が遅れる人も多く、視野が狭くなることで、信号、標識、歩行者を見落として安全運転に支障が出ることが懸念されるという。同社では、高齢ドライバーのほか、仕事や日常生活で運転することが多い人にも視野診断を体験してもらい、交通事故の防止や、ドライバーの「運転寿命」を伸ばすことを目指す。

 同社経営戦略室長の棟方悟さんは「運転免許更新時は、視力検査は行うものの、視野診断は行われていない。視野診断機で自身の視野の状況を把握してもらい、適切な指導によって安全運転に努めてもらいたい」と呼びかける。

 視野診断機は同教習所で開くドライバー向けの講習会で活用するほか、個人にも体験を提供する(事前に問い合わせが必要)。

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