
ご当地グルメ「田子ガーリックステーキごはん」の2025年度バージョンの提供が3月29日、田子町内3飲食店で始まる。
田子ニンニク料理推進協議会が開発する田子ガーリックステーキごはん。2016(平成28)年の提供開始以来、「田子ガリステごはん」の愛称で親しまれる。前菜からデザートまで9品の料理で構成されたコース料理で、全てのメニューに同町産のニンニクを使う。毎年3月に料理の内容を見直し、「10代目」となる今年は、県内のご当地グルメの開発にも携わる「空飛ぶご当地グルメプロデューサー」のヒロ中田さんがプロデュースし、同町の景観、祭り、まちづくりなどをイメージした9品が完成した。
スープの開発には、同町が参画する活動「日本で最も美しい村連合」を研究する明治大学(東京都千代田区)の学生も参加。同連合がフランスの発祥であることから、フランスの伝統料理「ポタージュ」に着目。ポタージュと旧南部領の郷土料理「つつけ」を組み合わせたスープ「紅白のニンニクポタージュ」を完成させた。同町産の野菜を使い、同町の景観や町民の姿を未来に伝えることを表現したという。
名前が似ていることをきっかけに地域間交流を深めているという千葉市多古町で取れたサツマイモや落花生を使った「あんかけひと口混ぜごはん」も用意。混ぜご飯に、田子町産の黒ニンニクを使ったあんをかけて提供する。
このほか、同町の観光名所「みろくの滝」に流れる清水を表現した「そうめんサラダ」や、県産の長芋を使った「豚玉のお好み焼き」、田子牛のサイコロステーキなどを用意。デザートには、ニンニクとリンゴを使った焼き菓子「ニンニクフィナンシェ」を提供する。
「お客さんのことを考えて作るという経験をしたことがなかったので難しさも感じたが、おいしい物ができた。ぜひ食べに来てほしい」と明治大生の一人。田子ニンニク推進協議会事務局長のガリクソン小林さんは「料理の背景にあるコンセプトも感じながら食べてらえれば」と話す。
勇鮨(ゆうずし)、御食事処(どころ)なくい、田子町ガーリックセンターで提供する。価格は各店共通で1,800円。