
「第1回小中野祭り」が7月25日・26日、八戸市小中野地区の新丁通りで開かれる。
100年以上続いた八戸の夏を彩る風物詩「小中野新丁夜店」を復活させようと、同地区の小中学校に通う子どもの父親など有志から成る「小中野おやじの会」が企画。26日に近隣で開かれる「第13回湊橋八戸小唄まつり」に合わせ、開催日を決めた。新丁通りを歩行者天国にし、約20店の出店やビアガーデン、八戸三社大祭のおはやしの体験、地域の子どもたちによるみこしの運行、くじ引きなどを行う。
小中野新丁夜店は昨年、予算や人員の確保が難しく休止に追い込まれた。主催団体の小中野新丁商店会は今年の開催を目指したが状況が好転せず、大正時代から106回にわたり開催してきた歴史に幕を下ろした。小中野おやじの会の有志が同商店会や地域の町内会の理解を得て小中野祭りとして復活させることが決まり、5月から準備を進めてきたという。
企画を呼びかけた藤田康博さんは「安全で情緒ある新丁夜店が大好きだった。地域の子どもたちからも声があった」と話す。藤田さんによると、同地区を代表する祭りだった新丁夜店は、いくつものちょうちんがともる中、目抜き通りに立ち並ぶ出店の人や久しぶりに会う友人との触れ合いが、地域住民の心象風景として残っているという。
藤田さんは「100年以上続いた祭りを新しい形で復活させたい。ぜひ遊びに来てもらえれば」と呼びかける。
開催時間は18時~21時。