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館鼻朝市の黙認キャラクター「イカドン」の応援サイト開設 誕生10周年で

イカドンの活動の様子(写真提供=イカドンファミリー)

イカドンの活動の様子(写真提供=イカドンファミリー)

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 八戸のキャラクター「イカドン」の活動を応援するウェブサイト「イカドンエール」が9月12日に公開された。

ウェブサイトをアピールする川口駿さん、えりかさん

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 イカドンは、青森を代表する朝市「館鼻岸壁朝市」(八戸市新湊3)に2015(平成27)年から不定期で出没してきた、同朝市「黙認」のキャラクター。八戸の海に暮らす60歳の「パパ」、47歳の「ママ」、25歳の「長女」、6歳の「孫」から成るイカの家族が月1回ほど現れ、市民や観光客と交流を深めている。現在は、20~30代の有志メンバー6人による団体「イカドンファミリー」が運営を担っている。

 ウェブサイトは、メンバーの一人、川口駿さんが立ち上げた。同団体がイカドンを応援する団体を認定する「イカドン応援店制度」の加盟団体、イカドン発案者の故・菅原武志さんの思いを若手メンバーが受け継ぐまでの経緯などを紹介。今後は、イカドンのグッズを扱う店の紹介を予定している。

 イカドンは菅原さんが同朝市を盛り上げようと誕生させ、今年で10周年を迎えた。同団体は菅原さんが亡くなった2022年6月、菅原さんと交流のあったメンバーで結成。菅原さんの「無理なく、楽しく、健康のために。朝市を盛り上げるために」の言葉を胸に活動を続け、今年、青森県の「ふるさと青森景観賞 地域づくり活動部門」で最優秀賞に輝いた。イカドンの「腑(ふ)」として「ママ」の演出を担当する川口えりかさんは「菅原さんには孫を笑わせたいという思いがあった。イカドンは日常の一部。仲間と一緒に活動することで八戸での生活が充実してきたように感じる。イカドンに会うために台湾から来てくれた人もいた」と振り返る。

 同団体ではこれまで、朝市来場者にグリーティングカードや飴(あめ)を配布したり、記念撮影に応じたりしてきたが、衣装の修繕費をメンバーが負担するなど、資金面に課題を抱えていた。「イカドン応援店制度」は、加盟団体がイカドンをあしらったグッズを製造・販売できる制度で、年4,000円の会費が同団体の運営費に充てられる。昨年4月にはイカドンのLINEスタンプ販売も始め、資金面での課題が解消されつつあるという。駿さんは「これまでは加盟店のグッズや応援してくれる人を十分に紹介できていなかった。ウェブサイトを通じて盛り上げていけたら」と話す。「菅原さんが残したイカドンがいる風景を絶やさずに続けていけたら」とも。

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