八戸市陸奥湊地区を象徴する「いさばのかっちゃ」に扮（ふん）した子どもの写真を撮影・展示する企画が9月18日、八戸市魚菜小売市場（湊町）で始まった。

朝食を食べる2人

　八戸で活動するカメラマンの村井智尋さんが企画。1歳～小学6年の子どもたちに、同地区でほっかむり、前掛け姿で鮮魚を売る店子「いさばのかっちゃ」になり切ってもらい、写真を撮影する。写真は同市場に順次展示するほか、参加者に3枚の写真データを進呈する。

　村井さんは「子どもがほっかむりをするというビジュアルが目を引く。どこか懐かしさもある」と話す。撮影活動をする中で、子どもの誕生日にほっかむり姿で写真を撮ってほしいと依頼を受けたことがきっかけで、同市場での撮影・展示を行うことを考えた。8月には、友人の小泉由枝さんの長女で4歳の詠ちゃん、次女で2歳の夢ちゃんをモデルに撮影を行った。由枝さんが自身のインスタグラムに投稿したところ、約3週間で43万回以上の閲覧があったという。

　18日は詠ちゃん、夢ちゃんの2回目の撮影を行った。いさばのかっちゃ姿に着替えた2人は、同市場内を巡って好物だというワカメや黒豆、刺し身などを買い求め、食堂では口を大きく開けて焼き魚を頬張った。かわいらしい姿に、訪れた市民は目を細めていた。

　村井さんは「撮影会が家族で陸奥湊を訪れるきっかけになれば。県外の人にも市場の存在を知ってほしい」と話す。今後はコンテスト開催も視野に入れる。

　料金は3,000円。申し込みは村井さんのインスタグラムで受け付ける。