暮らす・働く 学ぶ・知る

八戸で「小学校お話弁論大会」 広島からの転校生、川原さんが最優秀賞

賞状を手に笑顔を見せる川原さん

賞状を手に笑顔を見せる川原さん

  • 6

  •  

 「第78回八戸市小学校お話弁論大会」が10月8日、八戸市福祉公民館(八戸市類家4)で開かれた。

[広告]

 急速に変化する社会の中で自分の考えを相手に伝え、相手の考えに耳を傾ける力を身に付けてもらおうと、八戸市連合PTAが主催。市内4校から4人の弁士が登壇し、宿題、児童会活動、スポーツなどについて堂々と語りかけた。

 最優秀賞に選ばれたのは、「八戸、広島 思いをつないで」を発表した市立新井田小学校(新井田)6年の川原叶愛(とあ)さん。3年前に広島県尾道市から八戸に引っ越し、八戸三社大祭の山車制作に参加したエピソードを紹介。「皆さんは三社大祭に子どもが出ることは当たり前だと思うかもしれないが、広島では祭りは大人が行うもので、子どもは見るだけ」「八戸にしかない大切なことに気付くと同時に、広島にしかない大切なことに気付いた」と話し、広島の小学生が毎年8月、原爆投下によって亡くなった人々に思いをはせるために黙とうを行っていることに触れた。どちらも「何十年も前から思いをつないできた宝物」とするとともに「私は八戸と広島を未来につなげるバトンを持っている。そのバトンを落とさないことが私たちの役目」と呼びかけた。

 最優秀賞に選ばれたことを受け、川原さんは「ほかの弁士の声を聞いて『負けないぞ』という気持ちになり、自分の声が直接相手に届くように発表した。学習発表会などでも経験を生かしたい」と話す。

 大会の模様は後日、コミュニティー放送局BeFM(番町)、八戸テレビ放送(城下3)で放送する。

  • はてなブックマークに追加

八戸経済新聞VOTE

八戸経済新聞で知りたい情報は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース