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三沢「青森屋」で「ねぶたハロウィン」 ねぶた師制作の山車、「毒リンゴ」も

竹浪さんが制作した山車

竹浪さんが制作した山車

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 青森ねぶた祭とハロウィーンの要素を組み合わせた企画「ねぶたハロウィン」が10月1日、温泉宿「青森屋 by 星野リゾート」(三沢市古間木山)で始まった。

リンゴ型ランタンの中には毒リンゴを紛れさせた

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 青森の祭りや方言、文化を題材にした宿泊体験を展開する同施設。2023年から宿泊者向けに行う「ねぶたハロウィン」は、フリースペース「囲炉裏(いろり)ラウンジ」にハロウィーンを思わせるねぶたのランタンや山車を設置し、季節感を演出する。

 ロビーに設置したシンボルの幅4メートル、高さ2.5メートルの山車は、第7代ねぶた名人のねぶた師・竹浪比呂央さんが手がけた。お化けカボチャ「ジャック・オー・ランタン」の顔の主題人形と、お化けや頭がい骨、コウモリなどのモチーフをあしらった。記念撮影に使ってもらおうと、青森工業高校(青森市)ねぶた部がねぶたの技術を使って制作した仮面「ねぶたマスカレードマスク」や、ハネト衣装も用意する。

 今年は新たに青森の特産品であるリンゴとジャック・オー・ランタンを組み合わせた。不気味な笑みを浮かべるリンゴ型ランタンをいろりラウンジに設置した。広報担当者の申永哲さんによると、中には紫色の毒リンゴも紛れているという。ラウンジ奥にはフラッシュやLEDライトを使って撮影するとお化けのイラストが浮かび上がるフォトスポットも設置した。「リンゴはかわいらしく、怖くないようにした」と話す。

 期間中は、旧南部領の郷土菓子「南部せんべい」を進呈する企画も実施。ハロウィーンの合言葉「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)」を津軽弁にした「こんびりけねばちょすはんで」をスタッフに伝える。1日50枚。

 関連企画として、五所川原立佞武多(たちねぷた)のねぷた表現師・忠汰さんが飾り付けを手がけた和室で長芋を使ったスイーツメニューを提供する「まんどろお月見アフタヌーンティー」を行う。室内には月の満ち欠けを表現したねぷた絵や餅をつくウサギの立体ねぷたを設置した。予約制。

 申さんは「宿泊して青森の文化に触れ、魅力を知ってもらえれば」と話す。

 ハロウィーンの装飾は31日、まんどろ月見アフタヌーンティーは11月30日まで。

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