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八戸で「吸盤綱引き」練習会 「はげます会」支部設立に向け、笑いと熱気

大吉さんと松井さんの対戦の様子

大吉さんと松井さんの対戦の様子

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 青森県鶴田町の市民団体「ツル多(た)はげます会」の八戸支部設立を目指す「吸盤綱引き」の練習会が11月5日、喫茶店「るぽぞん」(八戸市大工町)で開かれた。

吸盤綱引きを体験する参加者

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 来年1月10日に山田温泉旅館(鶴田町)で開かれる吸盤綱引きの全国大会を前に機運を高め、八戸支部設立に弾みをつけようと同会会員で八戸在住の大吉さんが企画した。15人が詰めかけ、ロープの両脇に付いた吸盤を頭頂部や額に付けて四つんばいになって引っ張り合う競技を体験した。負けた人の頭頂部や額から吸盤が外れるたび、歓声と笑い声が起こった。

 大吉さんは今年2月、同会に入会。八戸市内の音楽ライブの会場で同町在住の人に「あなたは才能がある」と言われたことがきっかけだという。同会が吸盤綱引き競技会を行う例会「有多毛(うたげ)」にはこれまで2回出場したが、どちらも優勝を逃した。練習を繰り返したことで頭頂部が腫れ、吸盤の隙間から空気が入ったことが敗因だという。

 練習会で大吉さんに挑んだのは、音楽仲間の一人だという松井正文さん。練習会に向けて頭を磨き気合十分の2人は、吸盤の刺激で頭頂部が赤く腫れても気にする様子を見せず、何度も対戦を繰り返した。結果は大吉さんが全勝。松井さんは「とても辛い戦いだった。初めは吸盤がぴたっと頭に付いたが、2回目以降は頭がい骨と頭皮が離れたような感覚があり、連続で負けてしまった。大吉さんは頭皮の張りが違うのでは」と振り返る。

 2人の対戦を見守った人からは「八戸支部に女性部門を作りたい」という声もあった。練習会を見学するために初めて同店を訪れたという八戸在住の女性は、額に吸盤を付けて吸盤綱引きに挑戦。対戦相手と力いっぱい引っ張り合って見事に勝ち、拍手を浴びた。「おでこがとても痛かった。女性部門ができたら参加したい」と話す。

 練習を終え頭頂部を赤くした2人に、来場者が冷却シートを渡す場面も。頭に冷却シートを付けた大吉さんはギターの弾き語りを披露し、会場は和気あいあいとした空気に包まれた。 

 「競技用の吸盤は深さがある。吸盤を手に入れて練習を続け、まずは大吉さんに1回でも勝ちたい」と松井さん。大吉さんは「全国大会での優勝に向け練習に励みたい」と力を込める。

 次回の練習会は12月5日に開く。開催時間は18時~21時。参加費はドリンク付きで1,000円。

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