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種差海岸の産業遺構「マイルポスト」、保存協議会が支援呼びかけ パネル展も

マイルポスト

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 種差海岸沿いに建つ産業遺構「マイルポスト」の保存を目的とする「八戸マイルポスト遺構保存協議会」が1月9日、活動を始めた。

水産科学館マリエントで開催しているパネル展

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 八戸で塗装業を営む中村昭則さんが代表を務める同協議会。全国的にもほとんど残されていないマイルポストを後世に残そうと、市民有志で活動する。マイルポストはGPSがなかった戦前、船の速度性能を測るために使われていた標柱。かつて八戸の海沿いには5本のマイルポストが立っていたが、現存するのは鮫角灯台(八戸市鮫町)近くにある2本のみ。長年の風雨で大きく劣化が進み、このままでは崩れ落ちる可能性もあるという。

 協議会には八戸工業大学(八戸市妙)名誉教授でマイルポストや戦時中の遺構に関する研究を行う月永洋一さんも参加。昨年夏から劣化状況の調査を行った。当初、白い塗装が施されていた往時の姿に近い形で復元することを考えていたが、三陸復興国立公園内にあることから現状維持を目的に活動する。月永さんによると、保存には約300万円が必要だという。現在、企業などから200万円、クラウドファンディングで100万円を目標に支援を呼びかける。

 中村さんは子どもの頃、兄・義孝さんが描いた油絵の中のマイルポストに興味を持ち、歴史的に貴重な建造物であることを知った。現在、同協議会が八戸市水産科学館マリエント(同)で開いているパネル展では、義孝さんが描いた作品も展示する。入場無料。今月18日まで。14日は臨時休館。

 中村さんは「種差海岸の美しい景観の中で、マイルポストの位置付けは貴重。マイルポストを残すことが昔のことを考えるきっかけになれば」と話す。

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