青森県鶴田町の地域団体「ツル多(た)はげます会」の八戸支部が2月22日、同会本部に正式承認された。
頭髪が少ないことを前向きに捉え、世の中を明るく照らす活動を通して青森県の振興を図ろうと活動する同会。「有多毛(うたげ)」と銘打って鶴田町で開く例会には県内外、海外からも会員が集い、頭頂部に吸盤を付け四つんばいで向かい合ってロープを引っ張り合う競技「吸盤綱引き」で盛り上がりを見せる。
同会が2月22日の「ツルツルの日」に合わせて「新春の有多毛」を開いたこの日、競技者に適したヘアスタイルの人が2人以上いることや、行司役をする人がいることなど、支部設立に必要な諸条件を満たしたことから、八戸支部を正式に承認した。
設立に向け中心メンバーとして取り組んできたのは、八戸在住の大吉さん。市内で開かれた音楽ライブに出演した際、たまたま来場していた鶴田町在住の人に「あなたは素質がある」と入会を勧められたという。「その気になってしまった」と振り返る。昨年2月22日に入会した。
「吸盤綱引き」にはこれまで3回出場したが予選敗退。4回目の出場となった今年2月22日の競技会に向け、八戸市内で「吸盤綱引き体験会」を開くなどして練習を重ね、当日は気合十分に挑んだ。結果は優勝。八戸支部の承認に花を添えた。
大吉さんによると勝因は「体調が悪く、あまり動かなかったこと」だという。出場の数日前からだるさを感じていたが「皆さんの期待を背負っていたから、欠場という選択肢はなかった」と話す。決勝戦では八戸から駆け付けた友人の「大吉頑張れ」の声が響く中で四つんばいのまま微動だにせず、対戦相手がわずかに動いて頭頂部から吸盤が剥がれたことで、優勝を決めた。
大吉さんは歴代の優勝者が持ち回りで持ち帰る金色の津軽こけしを手に八戸に凱旋。こけしは3月6日、八戸支部で行司役を担当する副島雅子さんが経営する「喫茶るぽぞん」(八戸市大工町)で開く祝勝会で披露するという。
大吉さんは「シャンプーとリンスを欠かさないという先輩のアドバイスを7割ほど守った。今後は八戸市内で素質がありそうな人を見かけたら、声をかけたい」と話す。