シンガー・ソングライターの渡ケントさんが階上町に移住し、3月15日で1年がたつ。
群馬県伊勢崎市出身。移住前は埼玉県内で社会福祉士として福祉の現場で働きながら音楽活動を続け、サブスクリプションやSNSで楽曲を発表してきた。2024年に階上町を訪れたことをきっかけに移住。現在は妻・上野莉歩さんが運営する交流スペース「わたしの素ペース」(階上町道仏)の一角で古物店「Sonomono」を開きながら、音楽活動やPodcast配信を続けている。
渡さんによると、関東での生活では、忙しい日々の中で苦しさや悲しさをエネルギーに曲作りを続けていた。自然豊かな階上での暮らしは「余白」を生み、音楽との向き合い方にも変化が生まれた。近所の神社や種差海岸で物思いにふけったり、宅配便の配達員とあいさつを交わしたりする暮らしに新鮮さを感じたという。「この1年は自分の音楽をもう一度作り直す時間だった」と振り返る。
町内で開かれたイベントへの出演も重ねた。昨年11月には階上駅前広場で開かれたイベント「かぜ・まち・ひとマルシェ」、今年2月にはハートフルプラザはしかみ(道仏)での「はしかみエンタメフェス」に出演。「わたスぺ」を会場に開いた音楽イベントには、関東で活動する音楽仲間を招いた。
現在は階上での暮らしで得た感覚から着想を得た楽曲「海へ」の制作に取り組む。「ここで感じたことを音楽にして、階上の外にも届くようにしていきたい」と話す。