八戸・売市の「八戸南部氏庭園」(八戸市売市4)で5月22日、一般公開が始まった。
同園は藩政時代の庭園芸術を今に伝えるもので、2007年より毎年春と秋の2回、期間を限定して一般公開している。例年、期間中に約2000人が訪れ、これまでに延べ4万人以上が来園している。
同園は「蓬菜山形式・回遊式の枯れ山水」という形式で、水を使わずに川や海を表現するのが特徴。公開初日の22日は晴天に恵まれ親子連れや写真愛好家など多くの市民が訪れ、ガイドを務める根城史跡ボランティアガイドの園内の説明に耳を傾けた。
同ガイド代表の加藤眞人(まこと)さんは「今年は開花が早く満開の時期は過ぎたものの、琉球ツツジをはじめ、まだまだ見頃の花がある。今は散策をするのに良い時期。庭園内で散策を楽しんでほしい」と話す。
同園を管理する八戸市まちづくり文化観光部まちづくり文化推進室文化推進グループの吉田英二さんは「ボランティアガイドの方も常駐しているので、庭園の由来や花の種類などの説明を聞いて歴史を感じつつ庭園を楽しんでゆっくりと過ごしてほしい。週末には大勢の人に訪れてほしい」と来園を呼び掛ける。春の開園に合わせ俳句大会も開いている。
開園時間は10時~17時。入園無料。今月25日まで。