八戸の鮫角灯台(八戸市鮫町)で7月18日、海の日に合わせ「鮫角灯台まつり」が開かれた。
同灯台は1938(昭和13)年に初点灯。地上からの高さは22.7メートル、海面からの高さは57.6メートル、実効光度は10万カンデラで、点灯する光は約37キロ先まで届く。同灯台の周囲は三陸復興国立公園に指定されており、灯台からは太平洋の大パノラマや周囲の風光明媚(めいび)な景色が展望できる。
イベントは、地元幼稚園児・保育園児によるダンスや地元クラブのフラダンスの披露が行われたほか、海上保安庁の制服試着コーナー、海上保安庁「うみまる」、八戸市のマスコットキャラクター「いかずきんズ」なども登場し、和やかなお祭りムードに包まれた。
イベントを担当した八戸海上保安部交通課の田中利夫さんは「各地にある灯台は、はしごを上って頂上まで上がるところが多いが、鮫角灯台はらせん階段なので安全に頂上まで行ける。頂上からの景色は、海や木々、今の季節だと花が咲いていて、さらに天気が良いと絶景を堪能できる」と鮫角灯台の魅力をアピールする。「地元の人でも鮫角灯台の存在を知らない人は多い。知っていても、一般開放のときに灯台に入って上まで上る人はあまりいない。こういう機会に灯台の良さを実感してほしい」と来所を呼び掛ける。
同灯台は春季~秋季に一般開放している。7月22日~8月21日=毎日開放、4月23日~10月30日=土曜・日曜開放。9時~16時。無料。