八戸で往年の映画を楽しむイベント フィルム映写機のリール音も楽しむ

エントランスには往年の映画ポスターも

エントランスには往年の映画ポスターも

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 八戸市南郷文化ホール「スウィングベリーNANGO」(八戸市南郷市野沢)で12月9日・10日、往年の映画を35ミリ映写機で楽しむ「南郷名画座」が開かれた。

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 同イベントは同ホールの客席に35ミリ映写機を設置し、映写機のリールが回る独特の音を楽しみながら古き良き映画全盛時代の映画を鑑賞するもの。2009年から始まり今回で8回目となる。今回は「日活アクション&ロマン」特集で石原裕次郎・浅丘ルリ子さんらが出演する「赤いハンカチ」(1963年)、同名のデュエット曲も大ヒットとなった「銀座の恋の物語」(1962年)を上映した。

 トークイベントも開かれ、映画評論家の熊谷拓治さん、ライターの石橋春海さんが映画について解説した。今回初の試みとして昼休みに「外国映画音楽リクエスト鑑賞コーナー」も実施し、往年の映画音楽も楽しんだ。

 熊谷さんは「来場したお客さんはほとんどが60歳以上だと思う。皆さん、娯楽があまりなかった時代に青春時代を過ごし映画をよくご覧になった方々だろう。そんな映画ファンにはたまらないとイベントだと思う。もちろん私も南郷名画座は大好き」と楽しそうに話す。「今までの『南郷名画座』は青森県に関連した映画という縛りがあったが、今後はその縛りがなくなるので、楽しみがさらに広がる」とも。

 来場した70代の女性は「映画音楽のリクエストコーナーが特に良かった。かかった曲は全部好き。青春時代に見た映画を思い出して懐かしかった。うれしい企画なので続けてほしい」、60代の男性は「毎回来ている。500円で懐かしい映画が2本見られて、映画音楽が聞けて安いのでうれしい。フィルムでの上映というのがまたいい」とそれぞれ話した。

 9日には255人、10日には337人が来場した。

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