八戸のワイン食堂「楽音(らくね)」(八戸市内丸1、TEL 050-2006-6515)が、ボトルワインの注文がある度に復興支援として100円を寄付する取り組みを1年間続けている。
昨年9月のオープン時からワイン募金の取り組みを始め、7月末までに店からの分も含め7万3,500円が集まった。
気軽にワインを楽しんでほしいという思いから始めた同店のワインの価格は全て2,000円。「うちの店はうんちくを語るようなワイン通の人にはおすすめできない」とマスターの坂上義則さんは笑顔で話す。
中心街に近いことからランチタイムには女性客でにぎわう。夜もフードメニューは300円から用意し、気軽にワインと食事を楽しめる。
ビーフシチュー(1,000円)やムール貝の白ワイン蒸し(500円)などのグランドメニューのほか、日替わりメニューも用意。その日の地元の旬な食材をメニューに取り入れる。取材日の「本日のおすすめ」には「青森県産ワカサギのエスカベッシュ」(300円)、「八戸産真イカとブロッコリーのアヒージョ」「青森県産大粒サザエのつぼ焼きガーリックバター」(以上500円)、「八戸産タコ頭のチーズフリット」(530円)だった。
ワイン募金は今後も続ける予定で、坂上さんは「八戸はだいぶ復興が進んでいるが、外に目を向けるとまだまだ復旧が進んでいない地域もある」と話す。「直接のボランティアや募金はやや敷居が高いと思う人も、ワインを飲んでの募金ならできるのでは」とも。
営業時間は11時30分~15時、17時~22時(金曜・土曜・祝前日は24時まで)。日曜・祝日定休。