見る・遊ぶ 暮らす・働く

八戸市南郷区でアートイベント「南郷コシツ」-座布団の高さで勝者競う

国重要無形文化財のえんぶりとダンスのコラボレーション

国重要無形文化財のえんぶりとダンスのコラボレーション

  • 0

  •  

 八戸市南郷区の島守地区を舞台に10月8日、アートイベント「南郷アートプロジェクト2012 家×ダンス 南郷コシツ」が開催された。

「門付けグランプリ」最優秀組のポージングユニット「沢代キュートン」の観客も巻き込んだパフォーマンス

[広告]

 アーティスト6組が、「山本さんち」「中村家」「バス停」の3カ所の「コシツ」を巡り、パフォーマンスを繰り広げる同イベント。パフォーマンスの種類も、ダンス、郷土芸能のえんぶり、ギター、ジャズ、カラオケ、宴会芸と幅広い。それぞれのコシツで観客から上位に選ばれたアーティスト3組が荒谷生活館で再度パフォーマンスを行い、最優秀組を選ぶ。最優秀組の選出方法は、観客が座っていた座布団を演者の前に置き、座布団の枚数ではなく高さを競うというユニークな試み。

 タイトルの「南郷コシツ」のコシツは、一人部屋を意味する「個室」と、自分の考えをかたくなに守る「固執」から来ている。

 3会場で上位に選ばれ、決勝に残ったのは、地元のポージングユニット「沢代キュートン」、「笠井晴子×荒谷えんぶり組」、「山崎麻衣子×スコップ三味線」の3組。

 決勝が行われた荒谷生活館(南郷区島守)は150人以上の観客で混み合い、決勝進出者の演技に声援と歓声を送っていた。3組のアーティストの演技が終わった後に、同イベントの総合演出を担当し、ダンス作品「東京コシツ」のダンサーの森下真樹さんが飛び入り参加を表明し、観客の後押しもあり、急きょ参戦が認められ演技を行い、4組で最優秀組を選ぶ事になった。

 投票の結果、地元のポージングユニット「沢代キュートン」が最優秀組となり、観客のアンコールの声に応え、この日3度目となるステージを行った。

 同プロジェクトのディレクターの大澤苑美さんは「企画や練習の段階から地域の人の協力があったからこそできたイベント。当初、観客は100人の予約制だったが、申込者が多く、急きょ150人まで増やした。地元の民俗芸能とダンスのコラボなど他では見られない多彩なパフォーマンスに見に来た人も満足してくれたのでは」と振り返る。

八戸経済新聞VOTE

八戸経済新聞で知りたい情報は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース