全国各地で文化芸術活動を展開するアーティストやグループが集う「全国アートNPOフォーラム2019 in 八戸」が2月9日・10日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれた。
同フォーラムは八戸では初開催。会場となった「はっち」の8周年記念事業の一環として行われ、「地域とアート」のこれからを踏まえ全国で展開しているNPOアートフォーラムを招聘(しょうへい)した。
初日の序盤のトークでは、八戸東高校表現科の講師も長く務める劇作家の平田オリザさんが登壇。八戸東高以前の八戸との関わりも披露し、訪れた市民を驚かせた。後半では文化を通したまちづくりに積極的に取り組む小林眞八戸市長を交え、アートと市民、地域経済などをテーマにトークイベントを行った。
プレゼンテーションコーナーでは、各地からアート関係団体が登壇、それぞれの活動を披露。大会運営スタッフとして、八戸工業大学創生デザイン学科の学生も参加し運営をアシストした。
会場を訪れていた60代の会社役員は「八戸の都市としての底は、やはり産業都市だと思う。今こうして文化に大きく投資していることが、次のサイクルで産業都市に結実することを祈っている」、自らも地域を元気にする団体で活動する40代の主婦は「八戸の市民団体『まちぐみ』に参加している。フォーラムでの話を聞いて、自分のやりたいことや『まちぐみ』が目指していることと似ているなと感じた。今日学んだことを生かし、楽しく活動を続けていきたい」とそれぞれ話す。