「八戸えんぶり」に参加した組の一つ「中居林えんぶり組」が2月23日、地域の人々に無事に終了したことを伝える「ご祝儀」を中居林コミュニティーセンター(八戸市中居林)で行った。
ご祝儀は2月17日から20日まで行われた「八戸えんぶり」が無事に終了したことを地域の関係者に報告する伝統行事。会場にはえんぶり組関係者や子どもの保護者、学校関係者、同地区の町内関係者など約40人が集合。メンバーが打ったそばやうどんも振る舞われた。
会場には同えんぶり組の歴史を物語る歴代の烏帽子(えぼし)が展示され、ステージには実際に使用している旗やタイ、扇子などの装飾を施した。
余興では太夫や子どもたちの祝福芸を披露。3年ほど前に復活させた演目「いせや」では、酔っぱらった農民に扮(ふん)した太夫たちが「まだある。まだある」という独特の掛け声に合わせて酒を飲むしぐさを見せるなどし、会場を沸かせた。集った人々は今年の八戸えんぶりを振り返りながら、親睦を深めていた。
同えんぶり組親方の中居林寿さんは「今年は天候にも恵まれ怪我も無く終わることができた。日程も良く人出も多くやりがいのある八戸えんぶりだった」と振り返る。