「狂言風オペラ フィガロの結婚」が八戸市公会堂で上演されるのに先立ち、3月18日、太夫演奏体験教室「文楽・義太夫節の発声の試み」が同館文化ホール和室で開かれた。
イベントは文楽を間近で見て体験し、より親しんでもらおうと八戸市公会堂指定管理者「アート&コミュニティ」が企画。参加した25人は義経千本桜「道行初音旅」忠信物語をテキストに、太夫の六代・豊竹呂太夫さんと三味線の鶴澤友之助さんを講師に義太夫節をうなっていた。
太夫の豊竹さんは「集まった皆さんの意識が高くて驚いた。東京や大阪でも教えているがこうはいかない。発声練習の段階から皆さん大きな声が出ている。20分くらいで三味線に合ってこっちが感激した」と話す。
参加した60代の女性は「初めて参加したが豊竹さんに乗せられて楽しく声を出すことができた。1時間はあっという間だった。機会があればまた参加したい」と楽しそうに話した。