八食センター(八戸市河原木)が地域の農家とコラボした新商品「八食サンド」を開発し6月16日、ダイハツスタジアム(市川町)で行われるサッカー・J3「ヴァンラーレ八戸」の試合会場で販売を開始する。
今回のプロジェクトは、多くの食品店や飲食店が並び、八戸圏域の食のプラットホームでもある「八食センター」が開発するパンを中心に、野菜・果物の生産者や多くの団体と協働。地域全体の新たな価値創出や地域活性化に取り組むもの。
青森県南地方の若手生産者や新規就農者らでつくられ、地域の農業を元気にするためにさまざまな事業を共同で行っている「八食ファーマーズ?楽部」が参加。メンバーが育てた新鮮で旬な野菜や果物を中心に、八食センターらしく魚や肉もトッピングする。
パンは八食センター内で唯一パンを扱う「マルシャン」のパンを使い、市の食育料理家・なぎさなおこさんが監修する。5月9日はヴァンラーレ八戸の金井隆太選手と秋吉泰佑選手も参加しての試食会が行われ、2選手も仕上がりに太鼓判を押していた。
プロジェクトは、クラウドファウンディングを活用して行われ、目標金額の40万円を無事達成。協力者にはサンドの引換券などの返礼品が贈られることになっている。お披露目となる同16日は計3種類のサンド(各350円)に加えて、スムージーなどの販売を予定し、生産者もブースに立つ予定。今後もヴァンラーレ八戸のホーム戦会場や八食センターでイベントが開催される日に販売される予定。
八食センター理事の榊武昭さんは「地域の輪をテーマにこのプロジェクトに取り組んできた。生産者の皆さんの声を聞いている中で、普段お店で買っている商品の裏にこれだけの人の思いが詰まっていることをあらためて感じた。そうしたものもこの八食サンドを通して伝えていきたい」、同事務局の高田浩平さんは「農家の皆さんが真心を込めて育てた野菜のおいしさや農家の皆さんの人柄もあわせて感じてもらいたい。幼稚園や保育園とも連携した食育にちなんだ活動も行っていきたい」とそれぞれ話す。