八戸市中心街と湊町本町で7月12日~15日(湊町本町は14日まで)、「八戸七夕まつり」が開かれ、12日の前夜祭には中心街で「八戸小唄流し踊り」が行われ七夕まつりの幕開けを告げた。
「八戸小唄流し踊り」(東奥日報社主催)は、毎年「はちのへ七夕まつり」の前夜祭に行われる恒例の催し。
49回目の開催となった12日は、八戸市内の婦人会や日本舞踊関係者、学生などの15団体、総勢約800人が八戸市中心街の十三日町チーノ前から三日町「はっち」前までを練り歩いた。当日は小雨が舞うあいにくの天気だったが、開始直前になると雨は止み、中心街には数々の吹き流しが設置された。
「八戸まちなか広場マチニワ」に設置された「八戸小唄広場」では、太鼓や三味線、唄などで八戸小唄の生演奏に合わせて輪踊りを披露。詰め掛けた市民は、カモメ柄の涼やかな浴衣に身を包んだ大勢が舞う姿をスマートフォンで撮影したり、拍手を送るなどしたりして湊町八戸の短い夏の訪れを感じている様子だった。
「八戸小唄」は、1931(昭和6)年に八戸の名を全国に知らしめようと有志によって制作された民謡。「八戸小唄流し踊り」は、八戸市の民謡「八戸小唄」の誕生40周年を記念して始まった催しで、来年は50周年の節目を迎える。
八戸学院大学・同大学短期大学部からは流し踊りに総勢約120人が参加。中国やフィリピンからの留学生も参加した。フィリピンからの留学生で同短期大学部介護福祉学科1年のジョアナ・フェルナンデスさんは「最初は緊張したが、参加できてうれしかった。八戸七夕まつりはとても面白いと思う」と話す。