色鉛筆でファンタジックな世界観を作り出すアーティスト山元勝仁さんの個展「INNER NATURE」が1月24日から、八戸学院大学短期大学部(八戸市美保野)「H∞L Gallery」で開かれている。
山元さんは富山出身で、デザインの専門学校を卒業後、デザイン事務所へ就職。デザイナーとして働くが、純粋なものづくりで何かを表現したいという気持ちが強くなり、デザイナーの仕事を辞め作家として一からスタート。現在は群馬を中心に作家として活動し、個展やグループ展を開催している。同学幼児保育学科講師の池田拓馬さんと美術関係で知り合い、今回池田さんからオファーを受け個展の開催に至った。
会場では紙に色とりどりの色鉛筆で描いたものを切り取り、その紙片を立体的に壁やパネルに貼付けた作品を展示。日常のさまざまな出来事や記憶の断片、繰り返され変化していく思考や感情などを表現している。幼児期から使うような画材で、全て手作業で立体的に貼り付け、色鮮やかでファンタジックな世界観を作り出している。壁や空間に絵が飛び出しているような「空間芸術」が繰り広げられ、冬季に花畑が出現したような空間に、一足早く春の訪れを感じることができる。
山元さんは「ギャラリー内には学生たちと共同で制作した壁画も展示している。ぜひ見に来てほしい」と話す。
開館時間10時~17時。(土曜・日曜・祝日休廊。入場無料。2月21日まで。