自作のロボットで競技を行う「第18回八戸市中学校ロボットコンテスト兼八戸市民ロボコン2020『はちのへ 工場 ロボコン』」が2月23日、八戸ショッピングセンター「ラピア」(八戸市江陽)1階フェスタプラザで開かれた。
八戸市中学校ロボコンは今年で17回目。大会は「魅せる」ことを意識した作る楽しさと協力することの重要性を学ぶことができる発表の場である「八戸市中学校ロボコン」と、参加して楽しい・見て楽しいをテーマに幼児からシルバー世代まで誰でも参加できる「八戸市民ロボコン」の合同大会。ショッピングセンターのホールを会場としていることから、一般層にも中学校の技術・家庭科をPRできるイベントとして年々市民にも親しまれてきている。
八戸市民ロボコンは八戸をテーマとしたご当地ロボコンで、幼児からシルバーまで幅広い世代が参加でき、これまで5回開催され、昨年から合同開催となっている。
今回のルールは八戸工場大学協力の下、コート中央のパネルに描かれた八戸鉱山のサイロやバイオマス発電、北日本造船のクレーンの3つの写真に合わせてアイテムとなるブロックを運んだり積んだりして得られる得点を競うもの。写真の絵柄の位置に同じブロックを積むとより高得点を得ることができ、制限時間で高い得点を獲得できたチームが勝利する。
大会は中学生8チームをはじめ、少年少女発明クラブや小学生、大学生など合計11チームによるトーナメントで実施。決勝は小学4年生コンビの「チームはやぶさ」と昨年準優勝の八戸工業大学エジソン倶楽部の顔合わせ。互いに高得点を記録する展開の末、八戸工業大学エジソンチームが見事優勝に輝いた。会場には多くの観客や買い物客が集まり、ロボットがアイテムを積み重ねるたびに大きな拍手が送られていた。
優勝した八戸工業大学エジソン倶楽部の二又龍平さんは「アイテムを積み上げて高得点を獲ることに集中して練習に取り組んできた。来年は会場がワッと沸くようなロボットを作りたい」、栗沢一行さんは「打ち合わせや練習した通りにアイテムを設置することを心掛けた。来年も頑張りたい」、越氏靖夫さんは「今回の大会のテーマが工場だったので、ロボットも『動く工場』をテーマに煙突や車輪のパーツを付けた装飾をした。来年も八戸をロボコンで盛り上げることに貢献したい」と、それぞれ話す。