4月から運転を見合わせていた、JR東日本八戸線で運行する全席レストラン列車「TOHOKU EMOTION」が7月24日から運転を再開する。
「TOHOKU EMOTION」は「乗ること自体が目的となる乗って楽しい列車」を目指しJR八戸線八戸駅~久慈駅を運行する全席レストラン列車で2013(平成25)年10月から運転を始めている。
4月から新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け運転を見合わせていたが、運転再開を前に7月20日には報道関係者や沿線地域の関係者を招待し公開運転が行われた。
「TOHOKU EMOTION」の運行時には岩手県洋野町の海岸付近で沿線の住民が大漁旗を振って歓迎する洋野エモーションが「名物」になっている。この日は、日頃沿線で歓迎の意を示す地域住民を招待し、逆にJR東日本の社員が列車に向かって大漁旗を振って歓迎した。
「TOHOKU EMOTION」では車内のレストランで作られた料理を食べながら、三陸の景色を楽しむことができる。料理はシェフが「TOHOKU EMOTION」のために作ったオリジナルメニューで東北の食材を使ったコース料理。普段の列車より速度を落とし走り、「揺れが少なく、ゆったりと過ごすことができ、景色も堪能できる」という。
感染予防対策として、復路のデザートビュッフェをオーダー式に変更。2号車のオープンキッチンと3号車のテーブルの間にアクリル板を設置。アテンダントはマスクを着用し、手指の消毒、定期的に社内の清掃、換気をし、乗客にもマスクの着用を呼び掛ける。
JR盛岡支社観光推進室の永田睦子さんは「TOHOKU EMOTIONが再開することで皆さんに元気をお届けできたら。感染対策をしっかりと行っているので、車内のレストラン空間と景色をぜひお楽しみいただきたい」と話す。
TOHOKU EMOTIONの運行は金曜~月曜。9月まで63日間の運行を予定する。予約は3日前までにびゅうプラザの窓口やインターネットで購入できる(2人以上での申し込み)。