八戸市で文化活動を行っている団体で構成する八戸市文化協会の会長に10月6日、日本舞踊泉流師範の泉紫峰さんが選ばれた。
同協会の会長職は、9月26日に天摩正行前会長が死去したことに伴い、10月6日に八戸グランドホテルで開催された役員会で決定した。役員会では役員の高齢化や前会長の意向に「女性の会長もあるのでは」ということもあり、元日本舞踊協会青森県支部長であり「八戸文化協会芸能部長」を2012(平成24)年から6年務めている実績から泉さんが初の女性会長に選ばれた。
泉さんは5歳の時に初舞台を踏み、19歳で名取に。文化協会主催各派合同公演「みちのくおどり」には連続51回出演している。第30回青森県民文化祭オープニングフェスティバル舞踊劇「かたづのと清心尼~根城南部の悲哀~」総合制作責任者も務めた。1993(平成5)年の青森県芸術文化奨励賞受賞、2010(平成22)年の八戸市文化功労者受賞している。
次女の泉彩奈さんも泉流師範。通常名取は師匠の一文字を貰うのが常だが、「○○の弟子」ではなく「初代」であってほしいとの思いから、あえて一文字を継がせなかった。5歳になるひ孫の女の子も修行中で、4代にわたる日舞一家。
泉さんは「今はとても引き締まった気持ち。荷が重いと思うが男の方の判断というのは、とても信頼していますので、自分でその役が務まるか気を引き締めていきたい。歴代の会長さんたちの思いをどのようにして次につなげていくのか真剣に取り組んでいきたい」と話す。