青森県南部地方の方言を見直し学ぶイベント「はっちがずっぱど南部弁 うん、これァよごあんすナ」が12月5日・6日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれた。
同イベントは2012(平成24)年に亡くなった南部の郷土史家・正部家種康さんの一周忌をきっかけに2013(平成25)年に始まり、今回で8回目。正部家さんの命日の12月6日を「正部家種康忌・南部弁の日」と制定している。
全国的に「お国言葉」の消滅が危惧されている中、南部弁を愛し「語り部」として守って行きたいとの思いから始まった同イベント。青森県南地域に留まらず、津軽地区と広域の南部弁エリアとして種市・釜石から参加。昔語りの聴き比べを楽しめる。
第1部の5日には「南部弁サミットin八戸2020」が行われ、八戸童話会や南部昔コキャラバン隊が出演、浪岡や五所川原・木造などの津軽の語り部がビデオ出演、釜石の語り部「漁火の会」がZoomで生出演した。第2部の6日には「待だせだなす!年に一度の南部弁バラエティーシアター全員集合だず!」が行われ、十日市秀悦さんや大地球さん、中島美華さん、あどばる~んなど青森県南地方を中心に活躍するタレントが勢ぞろいした。
会場は客席を50席に限定し、検温、手指消毒、マスク着用に連絡先の記入など新型コロナウイルス感染対策を徹底した。
実行委員長の柾谷伸夫さんは「今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、津軽や下北・釜石から来られないということで、津軽からはビデオで、釜石からはZoomで生出演という、いつもとは違う形となった。昔コ語りを通じて方言の暖かさを感じていただきたい。ご覧になれなかった方もいると思うが、ユーチューブにもアップするので全国へ発信できるかなと楽しみにしている」と話す。