今年の干支(えと)の丑(うし)に合わせウシに関する資料を紹介する「新春ミニ企画 えと展 うし」が12月5日から、八戸市博物館特別展示室で開かれている。
同館では干支にちなんだ「えと展」は2015(平成27)年の未年から開催している。博物館2階の特別展示室では、今年の干支「辛丑『かのとうし』」に合わせ、博物館所蔵や是川縄文館のウシの資料90点余りを展示している。全国各地の牛の郷土玩具、林ノ前遺跡で発掘された平安時代の物と思われる牛の骨、江戸時代の牛を描いた絵や書物、近代の物として牛乳ビン、牛革のトランク、1961(昭和36)年うし年の年賀はがきなどが並ぶ。
同館学芸員の山野友海さんは「身近な存在で、長い間、人の生活を支えてきたウシに注目して、博物館ならではの視点から収蔵資料を集めて紹介している。今回の『えと展』では、普段の常設展示ではなかなか紹介できない資料も紹介できた。八戸南部家から寄贈された十二支が描かれた扇子の中から牛の扇子、牛車が刺しゅうされた江戸時代の打ち掛けなど、なかなか見る機会のない物を見ることができる貴重な機会。『えと展』のタイトルにあわせ、十干十二支や暦に関する資料も展示しているので、ぜひご覧いただきたい」と来館を呼び掛ける。
開館時間は9時~17時。入館料は、一般=300円、大学生・高校生=150円、中学生・小学生=50円(八戸市内の小中学生は無料)。1月11日まで。