3月19日開幕の第93回選抜高校野球大会に出場する青森県立八戸西高校野球部のメンバー6人が1日、八戸高等支援学校を訪問し、出場決定の感謝と大会での健闘を誓った。
今回の大会で「21世紀枠」で選出され春夏を通じて初の甲子園出場となる八戸西高校。その選出理由の一つに八高支との交流があった。両校の交流は2019(平成31)年に野球部の監督を務める小川貴史さんが八高支に赴任したのがきっかけでスタート。打撃練習で傷んだボールを八高支の生徒が白いビニールテープを巻いて修繕して練習を支え、西高野球部が八高支の生徒たちと一緒に体を動かしたり体操したりするなどの交流を行ってきた。
この日は八高支から新たに修繕し直したボール約150個と、手作りのキャンドル、さらに選手それぞれの背番号と「一球入魂」の文字が彫られた木製キーホルダーがプレゼントされた。
八戸西高野球部キャプテンの宮﨑一綺さんは「たくさんの支えと交流があって自分たちも成長することができた。甲子園では自分たちのプレーをしっかりして、勝って恩返しできるように頑張りたい」、八戸高等支援学校1年の千葉遥斗さんは「僕たちが修繕したボールを練習に使ってくれてうれしく思う。甲子園では心から応援しているので決勝進出を目指して頑張ってほしい」とそれぞれ話す。
八戸西ナインは10日に八戸を出発し兵庫県入りし、21日の初戦・具志川商業(沖縄県)戦に備える。