八戸学院グループの「インフィニティ国際学院」は、幼児から中学生までが一貫して国際的な教育を受けられる「インフィニティ国際学院 初等部・中等部」を開校する。
同学院は高校生がヨーロッパ、アジア、アフリカなど世界各国を旅しながら高校卒業資格を取得するまでをサポートする。同学院では日本の教育の現状を「世界の変化のスピードに追い付いていない」と認識。国際感覚豊かな人材を育てようと八洲学園大学国際高等学校(沖縄県本部町)と提携し、高校生が国内外を旅しながら年1回のスクーリングとリポート提出で全日制高校と同じ単位を取得することができる独自の教育を展開している。日本型のキャリア形成に縛られない「チェンジメーカー(変化を起こす人)」を育成するとしている。条件がそろえば、他校から一年次への転入も可能。
このほど着手する取り組みは、国内外25カ所で英語や中国語での幼児・小学生向けの教育を展開するキンダーキッズ(大阪府大阪市)、既存校での学習に馴染めない小中学生にオンラインでの学習を支援しているクラスジャパン学園(東京都渋谷区)との提携によるもの。同学院を含めた三者の強みを組み合わせ、幼児から高等までの世代に、一貫したカリキュラムでの教育を通学制キャンパスとオンライン、そして国内外の研修で展開し、世界情勢の変化に柔軟に対応できる人材を育てる。
英語、中国語などの語学、プログラミングのほか、科学、技術、工学、芸術、数学を横断的に学ぶ「STEAM(スティーム)教育」を組み合わせた、幼児から高校生までの一貫したカリキュラムを共同で開発。インフィニティ国際学院が取り組んでいる高等教育にスムーズに進むことができる下地を、義務教育の段階で整えることができるとしている。2022(令和4)年4月大阪市内での開校を目指す。
インフィニティ国際学院学院長の大谷真樹(まさき)さんは「以前から小中学生にも提供したいと考えていた。全国には500以上のバイリンガル教育をする保育園等があるが、卒園後に従来型の教育に戻ってしまう現実があった。今回の提携で、インフィニティ国際学院に進学するまでのギャップを解消できる。オンライン教材を活用することで今一番求められる教育を推進していく」と話す。