八戸工業大学が東日本大震災からの10年を振り返る教育研究展「八戸工業大学 3.11 防災展示」が3月10日から、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれている。
同大学では、東日本大震災が発生した3月11日には例年「復興フォーラム」を開催していた。今年はコロナ禍の影響で、フォーラム形式を取りやめ展示会として開催することにした。今後も毎年続けていく予定としている。
展示では入り口から入ってすぐ目の前に、震災後の写真が約130枚を展示。衝撃的な写真も多く目を背けたくなるものもあるが、あえて入ってすぐ目に入る所に展示している。震災当時はこのような状況だったということを思い出すところから始まり、当時を振り返りながら大学での研究内容との関連を見てほしいとしている。
大学では、復興と防災の知の拠点として、人口減少社会におけるインフラのあり方、その維持 管理と長寿命化の技術開発 ならびに防災・減災のための技術開発、これらを担う人材の育成・社会システム開発などの研究活動に取り組んでいて、その教育研究活動をポスターで展示している。
同大社会連携学術推進室係長の齊藤克治さんは「本学の研究内容がどのようなものかを認識していただき、震災はいつかまた来るものだということを再認識していただきたい。是非展示を見て体感していただき、つなげていけたら」と話す。
開場時間は10時~17時。入場無料。今月14日まで。