ぼたん130種類・8000本が植わる「長谷ぼたん園」(青森県南部町)で現在、「長谷ぼたんまつり」が開かれている。
ぼたん園の整備は、隣接する寺院「恵光院」の檀家一行が訪れた同寺院の総本山・長谷寺(奈良県桜井市)から苗を譲り受けたことがきっかけ。合併前の旧南部町の時から、ふるさとづくりの一環として、「町民一人一本」を合言葉に1979(昭和54)年から整備に取り組んできた。
園内には130種類・8000本のぼたんが植わり、ピンクや白、赤や紫、黄色などのぼたんが色とりどりに咲いている。花びらが八重に開くものやフリルのような形をしたぼたんもある。ぼたんの花独特の甘く深い香りが園地を包むことや景観の良さから、2001(平成13)年には環境省の「かおり風景百選」にも認定されている。
南部町商工観光課の水上洸佳(みか)さんは「朝のぼたんは香りが高く、甘い匂いが園地に立ち込めていて、優雅な気分になれる。夕方のぼたんは夕日に照らされ、優しい色合いが楽しめる。訪れる日にちや時間を変え、何度でも足を運んでみてほしい。ぜひ、多くの人に来園してもらいたい」と呼び掛ける。「園のホームページが開花状況などを公開しているので、確認してほしい」とも。
来園者には新型コロナウイルス感染症対策として、受付での手指の消毒や検温などを行っているほか、マスクの着用や園内の右側通行、周囲の人との距離を保つことなどを呼び掛ける。飲食ブースの出店は取りやめた。
開園時間は8時30分~17時。5月28日まで。入園賛助金は高校生以上=500円。