八戸~苫小牧間を1日4往復で運行している「シルバーフェリー」を運行する川崎近海汽船が6月16日、新造船「シルバーブリーズ」を就航させる。
愛称の「シルバーブリーズ」は、シルバーフェリーと気持ちやすらぐ心地よい「そよ風」を合わせて命名した。船体は全長約150メートルで総トン数は約8900トン。旅客定員は400人で、車両はトラック70台と乗用車30台を積載できる。
14日には、報道機関に船内が公開された。緑と木のテイストを基調とした空間で、客室はゆったりと落ち着いた空間で船旅を楽しめる特等室や1等室をはじめ、全て個室のドライバーズルームを用意。24時間オーシャンビューを楽しめるプロムナードなども備える。客室では、シルバーフェリーで初めてとなるドッグランスペース付きのペット同伴室(1等室)もある。
新型コロナウイルス感染予防対策では、乗船前に乗客の検温や乗客同士の間隔を取る目的での2等客室の定員の制限、オートレストランなどでの飲酒の禁止のほか、一航海ごとに船内の消毒や清掃を行っている。
同社八戸支社営業部課長代理の尾亦祐太さんは「シルバーブリーズは輸送力の拡充を図り、お客様の要望を取り入れたフェリー。今後も安全運航と安全輸送を第一に北海道と本州を結ぶ重要なインフラとして役割を果たしていきたい」と意気込む。
運航は16日八戸17時30分発の便から。苫小牧到着は翌1時30分。苫小牧発は17日5時発から運航し、八戸到着は13時30分。