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八戸圏域の地域連携ICカードの名称「ハチカ」に カードデザインも決定

地域連携ICカードの名称「ハチカ」

地域連携ICカードの名称「ハチカ」

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 2022年3月にサービスを開始する地域連携ICカードの名称が「ハチカ」に決まった。6月24日、南部バスを運行する岩手県北自動車と八戸市が発表した。

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 ICカードは、八戸圏域を運行するバスの利用や定期券など地域独自のサービスに加え、Suicaエリアの鉄道など交通機関やコンビニエンストアなどで電子マネーとして利用できる機能を一枚に集約している。ハチカは、民営と公営の事業者が協力してエリア全体で導入する初のケースともなる。

 ICカードの導入によって、小銭や両替が不要になり運賃の支払いがスムーズになるほか、現金の受け渡しがない非接触のキャッシュレス決済は感染症の予防対策としても有効。圏域外からのビジネス客や観光客もSuicaなど既存のカードが利用可能となるなど多くのメリットがある。

 カードの名称は、昨年12月から今年1月にかけて公募。240件の応募があった。応募から、選定委員会が5候補まで絞り込んで人気投票を実施。投票の結果を踏まえ、八戸圏域のカードとしてイメージしやすく、八戸圏域8市町村の「ハチ」とカードの「カ」を組み合わせた「ハチカ」の名称が決まった。

 カードのデザインは、八戸工業大学感性デザイン学部創生デザイン学科へ依頼し、学部内のコンペの結果、2年生の佐々木南海さんの作品を採用。佐々木さんは「カタカナ表記は幅広い年齢層に親しまれることと軽快感とを表し、色の配置は、赤は人と人のつながりを、青は八戸圏域の自然を、黄色は食を、それぞれイメージした」と解説する。「さまざまな世代に分かってもらえるようなカタカナのデザインにしたので、若い方からお年寄りまで多くの人に利用してもらいたい」とも。

 小林眞八戸市長は「料金の支払いがスムーズになることと、JRなど既にICカードを導入している交通機関との共用やコンビニ決済でも利用できるなど多機能なカード。直接、現金を受け渡しする必要もなくなり、感染防止の観点からも非常にタイムリーな形で導入できた。圏域の住民の皆さんに活用してもらいたい」と話し、「さまざまなデータを活用したサービスの提供ができるので、今後のバス事業の持続性のためにも意義深いカードだと思う。県外からの観光客やビジネス客、そして圏域の皆さんに永く使ってもらいたい」と話す岩手県北自動車南部社の高橋学さんと共に期待を寄せる。

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