6月11日に八戸市内で行われた「東京2020オリンピック聖火リレー」に使用された聖火リレートーチが7月19日から、八戸市庁舎別館1階受付付近に展示されている。
八戸市内での聖火リレーは蕪島神社前から館鼻漁港までの3.4キロメートルを17人のランナーたちがつないだ。聖火リレートーチの展示は第1魚市場トラックスケール前から鮫(さめ)漁港入り口までの第6スロットを走った小笠原嘉さんから借り受けた。
小笠原さんは1976(昭和51)年のモントリオール大会の自転車競技・男子4000メートル団体追い抜きに日本代表として出場した経験を持ち、現在は青森県自転車競技連盟の理事長を務めている。小笠原さんは「現役選手としてオリンピックに参加させてもらったが聖火リレーにも携われるとは思っていなかったので感謝している。当日、トーチを持った瞬間はオリンピックの重みを感じて気持ちも高ぶった」と振り返る。
今回の展示協力に当たっては「日本代表として世界大会に参加するときは、胸には日の丸を付けて、心は八戸市民の代表という気持ちで臨んでいて今回の聖火リレーも同じ気持ちだった。ぜひ、八戸市民の皆さんもトーチを見てもらいたいと思って協力を申し出た」と話す。
八戸市内の小中高校も夏休みを迎えるタイミングでの展示のスタート。小笠原さんは「子どもたちには夢を持って、それを成功させるために頑張ってもらいたいと思う」と願いを込めている。
開庁時間は8時15分~17時。土曜・日曜・祝日閉庁。展示は今月30日まで。