木村書店(八戸市小中野)の売り場ポップから誕生した書籍「青森の八戸にある小さな本屋さんの 猫がかわいいポップの本」(小学館)が7月に発売され注目を集めている。
木村書店ではポップ担当者の及川晴香さんが、手書きポップで売り場や書籍を飾り付け、魅力をアピールしてきた。ツイッター上でも日常の出来事を漫画で描いた「ポップ担当者日記」をアップしていたところ、小学館担当者の目に止まり書籍化につながった。
書籍の内容は、主に「ポプ担」こと及川さんが書いたポップの写真集。ツイッターで人気となっている及川さん作の漫画も掲載している。
及川さんは子どもの頃からノートの隅に落書き程度に絵を描いていたが、絵を専門に勉強したことはなく、「木村書店ならでは」のものは何かを考え、「ポップでお客さんを楽しませることができたら」と思い独学でイラストを練習し、ポップを作成した。個性的で可愛いイラストに本のおススメポイントが描かれたポップはSNSや口コミで話題となり、ツイッターを見て店に来る人もいる。
現在、木村書店内のポップは全て及川さんの手書きで、オリジナルキャラクターの「きむねこ」も人気という。木村書店に足を運んでもらえるきっかけになればと、トートバックや缶バッジなど木村書店のみで購入できるグッズも販売している。ポップ本はネットや全国書店で購入することができるが、木村書店で販売されているポップ本は及川さんの直筆サイン入り。サインのイラストは一つ一つ違う。本に付いているポップは書籍を購入すると持ち帰ることができる。
及川さんは「毎日コツコツやってきたことに結果が出て嬉しい。今までのペースを崩さないように、今後も描き続けたい。ぜひ書店に足を運び、並んでいる本を見て楽しんでほしい」と来店を呼びかける。