すごろくゲームを通して消費生活について学んでもらう「消費生活すごろく」を昨年12月、市民防災部くらし交通安全課が作成した。
すごろくは、10代~70代までに経験できるさまざまな消費生活を通して、最後に手元に残っている金額が最も多い人が勝者になるというルールで展開。3人から4人で遊べ、さいころを振って止まったマスに書いてある消費トラブルに従っていく。さまざまな消費トラブルを経験して多くのお金を失う仕組みになっていて、プレーヤーに配られる特定の契約を無効にできる「クーリングオフカード」や、そのマスの効果を半額にできる「消費生活相談カード」を使うタイミングが勝敗のカギを握る。えんぶりや八幡馬のイラストを用いるなど、八戸の歴史や文化を感じられるデザインに仕上がっている。設定された年代に多い消費生活トラブルを学ぶことができるため、年代を問わず幅広く楽しめる。
2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることや、スマートフォンなどのデジタル機器に触れる年代が低年齢化していることに伴う消費者トラブルの増加が懸念されていること、コロナ禍で家にいる時間が長くなる中で、親子や家族で楽しんでもらい、小学生のうちから身近に潜んでいるトラブルへの対処法を身に付けてもらおうと作成した。
八戸市くらし交通安全課の掛端勇次郎さんは「現代は小学生から高齢者までがスマートフォンを持つようになった。すごろくで遊んでもらうことで、消費トラブルに関心を持ってもらえれば」と話す。
すごろくは八戸市のホームページから自由にダウンロードもできる。八戸市内小中学校にも配布する。