アーティスト東方悠平さんの個展「Hyosho」が現在、八戸学院大学短期大学部幼児保育学科棟(八戸市美保野)学生ホールにある多目的展示スペース「H∞L Gallery」で開かれている。
東方さんは、作品制作やワークショップなどを行っている美術家で、普段は八戸工業大学感性デザイン学部の講師を務めている。「Hyosho」では、2021年の3月から文化庁の新進芸術家海外研修制度でベトナムのフエで行われたリサーチと現地で制作された巨大な金メダルを展示している。
1月21日には学生を対象とした現代美術ワークショップ「Hyosho-自分のためにメダルを作ろう!」が行われた。参加したのは、幼児保育学科の2年生6人。昨年12月17日に型作りを行い、今回はその型に低温でも融解する特殊な金属を流し込み、出来上がったメダルにリボンを通し完成させた。自分で自分を表彰する「自分表彰式」も行われ、メダルのデザインの説明や学生生活の思い出、今後の目標などを発表した。
ワークショップの講師を務めた東方さんは、「メダルというと、人から評価されてもらうことがほとんどだと思う。しかし、今回は自分自身のやってきたことや生きてきたことを自分で評価して、それを認めるためのメダルとなっている。学生たちは、コロナ禍でいろいろとつらいこともあったと思うが、今回のワークショップを通して『自分をほめる』ということをやってもらえれば」と話す。
ワークショップに参加した葛西里穂さんは、ハート型のメダルを作成し、メダルの中に「自立」という文字とたくさんのハートを点在させ「愛」を表現した。今後の目標を葛西さんは「家族や友達から今までたくさんの愛をもらって幸せに過ごせたので、これからは皆に愛を届けられるように頑張っていきたい。このメダルのように、たくさんの子どもたちや様々な人に愛を与えられるよう優しく元気で明るい保育士になりたい」と話す。
開催時間は10時~17時。月曜から金曜のみ。土曜・日曜・祝日の観覧は要申し込み。受け付けは同短期大学部池田研究室(TEL 0178-30-2122)。入場無料。2月18日まで。