ウクライナの人道支援を目的とした募金活動が現在、八戸で行われている。
八戸市在住のアーティスト山本耕一郎さんが組長を務める市民グループ「まちぐみ」が取り組む募金活動。本八戸駅前通りに活動拠点「まちぐみラボ」を置く同グループでは、2016(平成28)年の熊本地震や2018(平成30)年の北海道胆振東部地震の際にも募金活動を行っている。
3月22日、まちぐみラボでスタートした募金活動では、ラボの正面をウクライナの青と黄のウクライナ国旗の色に塗り替え、募金箱を設置。募金に協力すると、ウクライナの国旗に「Love」「Peace」「No War」「Hope」などの文字が入ったバッジのほか、寄付が500円以上の場合には南部菱刺しのヘアーゴムバンドやブローチなどメンバーが手作りしたグッズを進呈するアートチャリティーとして実施している。ヘアーゴムバンドとブローチの残りは25日時点で50個ほど。国旗のバッジは現在も作製を続け、延べ1000個を用意するという。バッジにはウクライナの国花・ヒマワリの種を添えた。山本さんは「自宅などに植えて、夏にはヒマワリの花を咲かせてほしい」と話す。25日には、出勤前のメンバーや通りかかった女性が立ち寄り、バッジの作製に参加する様子も見られた。
中心街の買い物客や本八戸駅を利用する学生などが次々に寄付し、1日当たりおよそ1万円が集まっているという。募金箱は4月末までをめどに設置する予定。設置時間は日によって異なる。寄せられた募金は在日ウクライナ大使館の銀行口座に全額を振り込み、戦火に苦しむ人々の人道支援に活用してもらう。