八食センター初のオリジナルブランド「燻製堂(くんせいどう)」の第1弾となる商品「八戸前沖さば」の販売が4月28日、始まった。
八食センター(八戸市河原木)は魚介類を扱う鮮魚店を中心に約60店が並ぶ市場。同センターの魚介類をもっと全国に広めたいと、生鮮品以外での水産物の魅力を発信する取り組みを模索する中で魚介類の燻製をシリーズ化することにしたという。
第1弾となる「八戸沖さば」は、南部町で生産された青森りんごの剪定枝(せんていし)を再利用したウッドチップを使い、食材に熱を通さない冷薫という手法でいぶした。八戸市内の「甲文醤油(しょうゆ)」のしょうゆを風味付けに使用し、八戸圏域ならではの味に仕上げた。レトルト加工しているため、常温での持ち運びや長期保存も可能で、手軽に八戸前沖さばを味わえるという。
八食センター事務局の清川貴迪さんは「八戸で水揚げされる良質な魚と八戸圏域の豊かな自然や食文化を全国に伝えるような商品になってほしい」と話す。「そのまま食べてもおいしいが、パンに乗せたり、オリーブオイルと塩コショウで味付けしたりと、アレンジ次第でさまざまな味わい方ができる」とも。
価格は1箱=1,080円。八食センター内のほかオンラインショップでも販売する。